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カジヒデキ「BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない」1LP

¥4,400 税込

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4月にリリースしたカジヒデキ、約5年ぶり19枚目のアルバム「BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない」がアナログ盤になりました。
永遠のネオアコ ・ボーイがネオ・アコースティック、ギターポップに真剣に向き合った原点回帰の作品。ジャケットのカヴァーイラストは、江口寿史。

収録曲
SIDE A
1. Being Pure At Heart / ありのままでいいんじゃない
2. We Are The Borders / ウィー・アー・ザ・ボーダーズ
3. April Fool / エイプリル・フール
4. Preppy Peach / 先のトガったアイスクリーム
5. Naked Coffee Affotato / 裸のコーヒー・アフォガート
6. Looking For A Girl Like You / ガール・ライク・ユー
SIDE B
1. Don't Wanna Wake Up!! / 起きたくないよ
2. Summer Sunday Smile / サマー・サンデー・スマイル
3. Claire's Knee / クレールの膝
4. Walkin' After Dinner / 手をつないで歩こう
5. A Room Without You / きみのいない部屋
6. Dreams Never End / ドリームズ・ネヴァー・エンド

BEING PURE AT HEART~ありのままでいいんじゃない / カジヒデキ

このアルバムは、カジヒデキの一番大きな音楽的ルーツである『ネオ・アコースティック』『ギターポップ』と言われるジャンルに、今一度真剣に向き合った作品になりました。実は最初からそう思っていた訳ではありません。このアルバムの制作に入った2020年頃はより新鮮な音楽を求めて『ネオソウル』や『シティポップ』な楽曲を書き始めていたのです。このアルバムの中で一番最初に配信リリースした『Dreams Never End』や、次作の『Naked Coffee Affogato』(共に2021年発売)がソウル・フィーリングなのはそのためです。ただコロナ禍が一向に収束しない中で、自分自身を見つめる機会が増えた事、そして僕のルーツである80~90年代のUKインディー・シーンをテーマにした2本のドキュメンタリー映画(注1)を見て大きな感銘を受け、良いメロディと美しいギターのアルペジオやフレーズに溢れたあの頃の音楽を再び鳴らしてみたいと思った事が、ネオ・アコースティック(以下ネオアコ)に向かわせた大きな理由と言っていいでしょう。
そのネオアコやギターポップと言われる音楽の重要な要素は、なんと言ってもギター!「優れたセンスとテクニックを持つギタリストとチャーミングなヴォーカリストが居て成り立つジャンル」と僕は思っているのですが、今作に収録した12曲の楽曲に対し7名のギタリストに参加してもらい、それぞれのカラフルなスタイルで、ネオアコの持ち味であるジャンルを超えた自由な発想で、個性豊かに表現してもらいました。
このアルバムの参加ギタリストは、中森泰弘 (ヒックスヴィル)、深沼元昭 (PLAGUES, Uniolla)、永井聖一 (QUBIT, TESTSET)、佐藤寛 (KONCOS)、牛尾健太 (おとぎ話)、オオニシレイジ (Nagakumo)、そして僕カジヒデキと、ベテランから若手有望株まで素晴らしいラインナップになりました。

ちなみに女性コーラスも素晴らしく、真城めぐみ、ミサト(Crispy Camera Club)、みらん、kiss the gambler、Nao☆(Negicco)とこちらもベテランから若手有望株までずらり。

またこのアルバムは、四季の彩りを描いたカレンダー・アルバムである事もコンセプトの一つです。(From Season to Season by The Arcadians)
2020年に始まったコロナ禍。時間が止まったような毎日。否が応でも日々の暮らしに目がいき、季節の移り変わりを強く感じたこの4年間。2021年6月にリリースした配信シングル『Dreams Never End』から、その時々の季節に合わせて、季節を意識したシングルを発表して来ました。そもそもコロナ禍に突入した頃、プロデューサーの堀江博久氏から、僕の楽曲の約80%は夏をテーマにした『サマーソング』ではないか?と指摘されました。それは大袈裟としても、元来ネオアコ ・ボーイ(&伯父さん)である僕はサマーソング好き!しかしそれは見直した方が良いのではないかと、改めて、これまで僕が書いてきた夏以外をテーマにした楽曲を聴き直し、コロナ禍に隔月で開催してきたライブ・イベント『IVORY CAFE』で演奏をする中で、それぞれの季節に、その季節の歌を歌うことの風情や心地良さを感じた事は、このアルバムに繋がる大きな収穫でした。

カレンダー・アルバムの名盤と言えば、やはり大瀧詠一さんの『NIAGARA CALENDAR』。ジュリー・ロンドンの『カレンダー・ガール』も魅力的な一枚。僕はブリッジの頃に『トラットリア・カレンダー』のサウンドトラック的なカレンダー・コンピレーション・アルバム『The World Shines Brightly』を監修した事があります。

そしてこのアルバムは『青春賛歌』でもあります。ほとんどの歌詞はPOPSやROCKの基本である『BOY MEETS GIRL』であり、青春映画そのものです。コロナ禍において『愛する人と居る時間の尊さ』は、日々の生活の中でとても大切なテーマになり、『愛』『生きること』『友』がこのアルバムの重要なキーワードになっています。

97年1月にリリースされたソロ・デビュー・アルバム『ミニスカート』以来、これまでに数多くの作品をスウェーデンでレコーディングしてきましたが、今回はマスタリングをThe MopedsのDavid Carlsson氏に依頼。The Mopedsには90年代、僕の楽曲やライブでホーンを吹いて貰ったり、2000年にリリースした『You Will Love Me』を一緒にレコーディングした仲。北欧の優しくマイルドな空気でアルバムを包み込んでくれました!

このアルバムはこの4年間の記録であり、「DREAMS NEVER END = 夢は決して終わらない。夢を諦めない」為に、この16の季節の中で僕自身の気持ちの移り変わりを「PURE」な気持ちで表現した、本当の意味でのシンガーソングライター的な作品になったと思います。

カジヒデキ

注1. 80年代に誕生したグラスゴーのインディー・シーンをテーマにした『ティーンエイジ・スーパースターズ』と、UKはブリストルのインディー・レーベル “サラ・レコーズ” の軌跡を描いた『マイ・シークレット・ワールド』の事。

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